マンボウのいる水族館

繊細な生き物？マンボウとは？

マンボウは、フグ目マンボウ科マンボウ属に分類される魚類。
マンボウ属の魚は、2017年の時点で「マンボウ」「ウシマンボウ」「カクレマンボウ」の3種類存在することがわかっており、日本近海で見られるのはマンボウとウシマンボウである。形態の似るヤリマンボウはマンボウ属ではありません。
マンボウの生態については現在も不明な点が多く残されています。
その体形から海面近くの表層部で生活していると思われていたが、近年の調査で深海にも行き来することが判明したり、他にも海面に平たい体を横にして浮かんでいたり、海面からジャンプするといった行動の理由も諸説あるがまだよく分かっていません。
マンボウのメスは一度に最大3億個の卵を生むという話がありますが、これも疑わしい情報です。

ここでは、日本各地のマンボウが見られる水族館をご紹介します。

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アクアワールド茨城県大洗水族館

270tの水槽はマンボウ専用としては日本最大！複数のマンボウがのんびり泳いでいます。
マンボウの飼育は非常に難しく、アクアワールドのように複数匹を飼育展示している水族館は珍しいそうです。
体が傷つきやいため、フィルム製の衝突防止シートを設置するなど、様々な対策を施しています。
マンボウのデリケートぶりを確認できるのが、1日2回の「お食事タイム」です。
複数匹のマンボウが干渉しあってストレスを抱えたり、接触したりしないよう、なんと3名の飼育員が分担して注意しながら餌を与えているのです。
「ミュージアムゾーン」には、全長3m、世界最大級のウシマンボウの剥製も展示されているので、ぜひチェックしてみてください！

鴨川シーワールド

鴨川シーワールドは、難しかった飼育の継続を可能にして、マンボウの飼育年数を伸ばしたことでも有名になりました。
マンボウの性質で、入れられた水槽の壁に激突して死亡してしまうことがあります。
普通の魚は壁をよけて泳ぐことができますが、なぜかマンボウにはそれができません。
マンボウの水槽の壁を見てみましょう。他の魚の水槽と全く違います。
名物のマンボウカステラがあります。

越前松島水族館

改札口から続く「マンボウ売店棟」にいます。
ご入館してすぐにマンボウがお出迎えしてくれます。
越前松島水族館では、水槽を正８角形にし、内側には衝突の衝撃を防止するシートが貼っているんだそう

志摩マリンランド

駐車場向かいに、巨大マンボウのモニュメントがあります。
このマンボウで記念撮影している家族が一杯います。人気フォトスポット
志摩マリンランドの人気ナンバー１は、なんといってもマンボウです。
とぼけた顔してゆらゆら泳いでいる姿は、『なにを考えているんだ？』という興味深いものがあります。
写真撮影もOKです。

海遊館

マンボウは、自然の海でクラゲやイカ、エビなどのやわらかい生き物を食べています。
海遊館では、代用食として、エビとイカをミンチにしたものにビタミン類を混ぜた特製のお団子を準備し、健康管理のための観察を兼ねてダイバーが水槽に潜り、手渡しでお団子を与えます。
自然の海で見られるマンボウの体表には、寄生虫が付いていることがあります。
寄生虫が増えすぎると体調を崩してしまうので、1匹ずつピンセットで取り除いたり、薬を溶かした海水に入ってもらったり（薬浴と呼びます）して駆除します。
マンボウの生態については、まだまだ謎が多く、現在明らかになっていることはごくわずかです。

しものせき水族館　海饗館

マンボウは世界中の熱帯や温帯域の海にすんでおり、日本各地の沿岸でも見られます。
海響館のあるここ山口県でも、冬の時期になると日本海側の定置網などで時々漁獲されます。
全長は2.7ｍほどにまで成長し、体重は1ｔを超えると言われています。
ですが、体が大きくなる為、漁船の網にかかってから水槽に入れるまでに弱ってしまうことがあり、状態よく運搬することが一番大変らしいです。

足摺海洋館

足摺海洋館で飼育されているのは、体長1メートルほどの2頭のマンボウ。
よく見るマンボウの例に漏れず、自力で泳いでいるのか、ただ流されているのか分からないスピードで水中を漂っている。
ですが、マンボウの本気が見られる瞬間があります。
それは餌付けの時間。背ビレと尻ビレを使い、豪快に加速し泳ぎます。
普段とのギャップにやられます。