トビエイの仲間。イトマキエイとは?
全国の水族館・動物園マップ
イトマキエイ(糸巻鱏、糸巻鱝、学名Mobula japonica)は、トビエイ目トビエイ科に属するエイの一種。
成長すると体の幅が約3mになるトビエイの仲間。
頭部に胸鰭から派生した1対の頭鰭(とうき)を持ちます。
平時は頭鰭をくるりと巻いており、2本の角のように見えます。
同様の頭鰭をもつナンヨウマンタやオニイトマキエイに似るが、これら2種の口が頭部の先端に位置しているのに対し、イトマキエイの口は先端よりやや腹側に位置していることから見分けることができます。
現在、世界中でイトマキエイを観察できるのは、海遊館のみです。
海遊館
「海遊館」は1990年にオープンした世界最大級の水族館。
8階建てのビル型であるため敷地面積としてはそこまで広くはありませんが、8階すべてが水族館なので広いです。こんな水族館の形式は異例です。
この海遊館のイトマキエイがいる「太平洋」水槽はとてつもなく巨大です。
その水量は5,400トン。
なんと、8階建ての水族館の中央に、水深9メートル、最大幅34メートルもの大水槽が配置されているのです!
建造当時、世界の年間生産量の約1.5倍にあたる、314トンものアクリルガラスが使われたそうです。
ダイバーにもとても人気なイトマキエイ。
高知県土佐清水市に「大阪海遊館 海洋生物 研究所 以布利(いぶり)センター」を設置し、地元の漁業関係者の協力を得て、大型海洋生物の飼育下研究を行っています。
イトマキエイも対象種で、特に今回は健康管理のためのトレーニングを行い、船の甲板に直径8mの大型水槽を設置して、イトマキエイが自由に泳げる状態で高知県から大阪までの長距離輸送を行いました。
自然界での発見も稀であることや、餌付けが難しいことから、世界中の水族館でも飼育したものの餌付けに至らなかったため、今回海遊館が餌付けに成功し、展示に至った例は世界でも初の快挙なんだそうですよ
「太平洋」水槽では、太平洋の豊かな生態系が再現されています。
ここで、イトマキエイとジンベイザメの泳ぐ姿が見ることができます。
頭に2本の角のように糸巻き状のヒレを突き出しながら、羽ばたくようにゆっくりと優雅に泳ぐイトマキエイの姿が人気を集めています。
宇宙船の飛行姿勢のようなSFチックな姿と評判です。
体幅は2.2m
水族館の名前 | 海遊館 |
住所 | 大阪府大阪市港区海岸通1 |