水族館の人気者!シャチのいる水族館
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日本でシャチが見れる水族館は、2か所です。関東・東京にお住まいの方は、鴨川シーワールドがおすすめです。鴨川シーワールドは、現在ビンゴとステラの子供たちを含め4匹のシャチが暮らしています。名古屋・東海、関西の方は、名古屋港水族館がおすすめです。名古屋港水族館は、現在3匹のシャチを見ることができます。では、まずシャチについてお勉強していきましょう。
シャチの名前の由来は?
シャチは、オスで6m以上メスで5m以上の大きなクジラの仲間です。シャチは日本の呼び名ですが、これは伝説の生き物のシャチホコが由来です。英語ではKiller Whale(キラーホエール)と呼ばれ言わばサメ殺しという意味で、学名もOrcinus orca(オルキヌス オルカ)と呼ばれラテン語で冥界の魔物という恐ろしい名前が付けられています。
この恐ろしい名前の通りの生態で、日本でも海の王者や海のギャングとも称されています。海洋生物の食物連鎖のピラミッドの頂点に立つのがこのシャチです。魚はもちろんのことサメやクジラ、イルカ、アザラシ、トド、ペンギン、そして鳥まで仲間で連携し狩猟をします。逆にシャチを食べる生物は人間も含めておりません。シャチの肉はとても硬くしかも水銀や化学物質のPCBが含まれるため食べることが出来ません。
シャチの特徴と生態を知ろう
野生ではオスが50年前後、メスが30年前後が寿命で、群れで生活しています。広いエリアを回遊しながら生活するトランジット、狭いエリアで生活するレジデント、南極で生活する種類など約10種類に分類され、それぞれ体の大きさやヒレの形、色や目の周りの模様のアイパッチが異なります。
泳ぐのが早く時速70kmに達し哺乳類では最も早く泳ぐ生物のひとつで、餌を求めて1日に100km以上も移動します。ジャンプ力もすごく海面から4メートル以上跳ぶことができ、巨体ながらもかなりの運動神経が高いです。
シャチの性格は好奇心旺盛で仲間を大切にする
性格は、とても好奇心が多性で動くものは近寄って確かめたり、じゃれたりする修正があります。この好奇心が原因か人間にじゃれて怪我をさせたり、飼育員を死亡させたりする事故も起きています。
知能もかなり高く群れで行う狩猟方法からもこの知能の高さが現れています。また仲間意識も高く、仲間がピンチのときは全力で助け、報復も行い、亡くなってしまった場合悲しみます。以前ワシントン州のオリンピック半島沖で、死んでしまった子供を連れて16日間も離さない母シャチ(J35・タレクアと呼ばれています)が観測されました。
シャチを飼育している水族館は、世界中でも6カ国でしか飼育されておらず、計42頭のみです。(2008年)日本では2箇所。長くなりましたがシャチが見られる水族館をご紹介します。
シャチのいる水族館はこちら
鴨川シーワールド(千葉県)
鴨川シーワールドは、開演当時からシャチを飼育し、繁殖にも成功している日本で唯一の水族館です。1995年にはマギーが出産、残念ながら逆子で亡くなってしまったが、1998年にステラが出産し、子供にはラビーと名付けられ人気者です。そしてラビーが10歳になったころラビーが出産し3代目に当たるアースが成長しています。(ステラとアースは現在名古屋港水族館で暮らしています)
鴨川シーワールドは1970年からシャチのショーを行っており(名古屋港はシャチの公開トレーニングのみ)ダイナミックなパフォーマンスが大人気です。特にシャチのトレーナーを鼻の上にのせ高く上空に飛ばす人間ロケットは圧巻ですので、ぜひシャチのショーをお楽しみください。
鴨川シーワールドのシャチのショーは海水がかかるため、水にかかるのが嫌な方は最低でも5列以上後ろの席で観覧しましょう。海水がかかっても良い方でも携帯電話やカバンなど濡れないように気をつけましょう。
【穴場情報】シャチのいるスタジアムの下にレストランがあり食事をしながら水中にいるシャチが泳ぐ姿をご覧いただけます。
名称 | 住所 |
鴨川シーワールド | 千葉県鴨川市東町1464−18 |
シャチの名前 | 大きさ・年齢 |
ラビー(メス) | 1998年1月11日生まれ(父「ビンゴ」母「ステラ」) |
ララ(メス) |
2001年2月8日生まれ(父「ビンゴ」母「ステラ」) |
ラン(メス) |
2006年2月25日生まれ(父「ビンゴ」母「ステラ」)2015年名古屋港水族館から鴨川へ引越し |
ルーナ(メス) |
2012年7月19日生まれ(父「オスカー」母「ラビー」) |
名古屋港水族館(名古屋市)
名古屋は金のしゃちほこで有名という縁で、2003年10月からシャチの「クー」から飼育を開始し、「ナミ」「ステラ」「ビンゴ」「ラン」そして2012年にはステラの子「リン」が生まれました。施設の規模のわりに入場料が安く大人2,000円で入場できます。
名古屋港は三重大学とシャチの人工繁殖の共同研究を行っています。
名称 | 住所 |
名古屋港水族館 | 名古屋市港区港町1-3 |
シャチの名前 | 大きさ・年齢 |
ステラ(メス) | 1985年 アイスランドで採捕 |
リン(メス) | 2012年11月13日生まれ(父「ビンゴ」母「ステラ」) |
アース(オス) |
2008年10月13日生まれ(父「オスカー」母「ラビー」)2015年鴨川シーワールドから名古屋港水族館へ引越し |
シャチNEWS
■2016年2月8日にシャチのララが満15歳を向えました。体長5.3m体重2,200kgで体の大きさも鴨川シーワールドでNo1です。
■2015年12月8日名古屋港水族館のランを鴨川シーワールドへ、鴨川シーワールドのアースを名古屋港水族館へ引越し
繁殖が可能になったランを鴨川シーワールドで人工授精をさせるため。
野生のシャチが見える!?シャチウォッチング
水族館のシャチもすごい貴重ですが、皆様、野生のシャチが見れる場所があることをご存知でしょうか?しかも日本国内です。もちろん野生なので見える確率は100%ではありませんが、野生のシャチの本当の姿が見れれば、一生に残る思い出になること間違いなしです。
シャチウォッチングが可能なのは、北海道の知床半島。羅臼沖(らうす)です。羅臼は知床半島の東側にある港町で羅臼昆布で有名です。知床半島は世界自然遺産になっており、貴重な野生動物が見られることで有名です。そんな羅臼沖にシャチが現れるのは、毎年4月から8月で特に5月6月7月は、出現率が高いそうです。ただし高いと言っても50%弱なのでご注意ください。そしてシャチを観察できるツアーは、この期間を中心にシャチ観察クルーズが行われています。ツアーでは、シャチの他に、イシイルカやミズナギドリも観察する可能性があります。
もし野生のシャチの群れに遭遇できれば、だいた5から10匹ぐらいの群れが見られ、野生のシャチが海面からジャンプ(ブリーチ)したり海面から顔を出す(スパイホップ)姿が生で観察できる貴重な機会です。しかも!2019年から全身が真っ白なシャチが観察されています。どうしても見たい方は、連泊して何度もツアーに参加されるそうです。ぜひ皆さんも野生のシャチウォッチングを体験されてみてはいかがでしょうか?