小型なイルカ スナメリの生態
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スナメリ(砂滑、Neophocaena phocaenoides)は、ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカです。
主に海水域に生息するが、淡水である中国の長江(揚子江)に生息する個体群も見られ、中国では江豚(jiangtun、長江の豚の意)と呼ばれています。
スナメリ属(Neophocaena)はスナメリ(N. phocaenoides)1種のみからなり、ネズミイルカ科の現生群の中では比較的早期に分岐した群です。
日本でも地域によってさまざまな名称があり、仙台湾から東京湾ではスナメリ、伊勢湾や三河湾ではスザメ・スンコザメ、瀬戸内海から響灘ではゼゴ・ゼゴンドウ・ナメクジラ・ナミソ・デゴンドウ・デングイ、大村湾、有明海、橘湾ではナミノウ・ナミウオ・ボウズウオなどと呼ばれています。
ここでは、日本各地のスナメリが見られる水族館をご紹介します。
仙台うみの杜水族館(東北)
2017年10月21日 石巻で保護された推定一才未満の雄です。
幼個体であることから、自然界で単独で生存する可能性は低いと判断され、水産庁に申請し、うみの杜水族館で飼育展示することになりました。
2018年3月26日より『いのちきらめくうみ』大水槽にて展示開始。
宮城県では、20年ぶりのスナメリだそうですよ。
水族館の名前 | 仙台うみの杜水族館 |
住所 | 宮城県仙台市宮城野区中野4-6 |
南知多ビーチランド(東海)
スナメリと、魚類が一緒に泳いでいること。
大型の魚類と一緒に2頭が泳ぎ回っている。
まわりにいるのが口に入らないような大型魚ばかりとあってか、襲ったりすることはないようで、一部を除いて、概ね平和な混泳が成り立っているようです。
スナメリの飼育水槽としては、日本最大です。
水族館の名前 | 南知多ビーチランド |
住所 | 愛知県知多郡美浜町奥田428-1 |
スナメリの名前 | ホワイティー(オス) パンプ(メス) マリン(メス)*18年3月鳥羽水族館より搬入 |
鳥羽水族館(東海)
Eコーナー 伊勢志摩の海・日本の海にいます。
大型水槽2本10m×6.7m×4.5m(水量約300トン)、9m×5m×2.5m(水量約115トン)にスナメリと大型近海魚を展示。
水族館の名前 | 鳥羽水族館 |
住所 | 三重県鳥羽市鳥羽3-3-6 |
スナメリの名前 | ゴウ(オス)*18年3月宮島水族館より交換 マリオ(オス)*05年4月生まれ ハロー(オス)*14年8月鳥羽生まれ 不明(メス) 勇気(メス) マリン(メス) リン(メス)*13年5月鳥羽生まれ イチゴ(メス)*13年5月鳥羽生まれ ココロ(メス)*17年5月鳥羽生まれ |
宮島水族館(中国)
宮島水族館のスナメリは、観覧者とのコミュニケーションが好きです。
もともと笑っているようなスナメリの顔ですがが、正面で目を合わせるスナメリの愛らしさはなんとも言えないと言われ、見る人を魅了しています。
特徴的なのは、シロイルカと同じように首が曲がること。
頸椎は他のイルカ種と同じように癒合していますが、スナメリは首の関節で曲げることができるそうです。
ちょっと首をかしげる姿も可愛いです。
水族館の名前 | 宮島水族館 |
住所 | 広島県廿日市市宮島町10-3 |
スナメリの名前 | ハッチ(オス)*18年3月鳥羽水族館より交換 コハル(メス) チハル(メス)*16年3月生まれ ニコ(メス) 赤ちゃん*17年6月宮島生まれ |
しものせき水族館海響館(中国)
瀬戸内海のスナメリと、有明海のスナメリを飼育。
有明海のスナメリはとても小さくて、大人になっても人間の子どもほどしかありません。
また、シロイルカのように、口で輪っか(リング)を作って、一頭などは、口に含んでいた泡で3つの輪を作るダブルリングを披露してくれます。
水族館の名前 | 下関市立 しものせき水族館 海響館 |
住所 | 山口県下関市あるかぽーと6-1 |
スナメリの名前 | みさき(オス) ひびき(オス) うみ(オス) あいす(オス)*16年5月海響館生まれ きらら(メス) かんな(メス) |
マリンワールド海の中道(九州)
外洋大水槽の奥にあるプールにいます。
スナメリはちょっと見落としがちな場所にいるので要注意。
「福岡の身近なイルカ」というゾーンです。
約15分の「スナメリトーク」では、口から出す空気の輪っかも披露してくれるので必見です。
水族館の名前 | マリンワールド海の中道 |
住所 | 福岡県福岡市東区西戸崎18-28 |
スナメリの名前 | アリス ゴテン ミク |