スナネコのいる動物園

砂漠に特化。スナネコの生態は？

スナネコは、アラブやエジプトなどの砂漠地帯に住む猫科の生き物で英語ではsand catと呼ばれています。体長は、39cmから57cm、体重は約2から3kgで、尾尻は約20cmの長さで寿命は約10から12年と言われています。耳が大きく三角形でおでこが広いのが特徴です。耳の中の毛が長く、これは砂漠で生活するため、砂が耳に入らないのを防いでいます。体毛の色も砂漠に溶け込む色をしていて灼熱の砂から足裏を守るために肉球を覆うように長い毛が生えています。

砂砂漠よりもどちらかと言うと粘土質な砂漠を好み、昼間が暑い時期などの昼間は砂の中の穴や岩陰に隠れ睡眠をとり、夜になると活動する夜行性の猫です。

もともと砂漠で生活をする猫の為、人間とはあまり接点はなく、ペットとしての猫ではありません。飼育されている頭数も少ない希少な猫です。

日本の動物園での飼育は那須どうぶつ王国と神戸どうぶつ王国（この２つの動物園は姉妹園の関係です。）が日本で初めての展示を開始しています。

スナネコが見られる動物園は？

那須どうぶつ王国

東京ドームが10個も入るという広大な敷地に、600頭余りの動物が飼育、展示されている大規模な動物園です。
タカやワシが勇壮に大空を飛びまわるバードパフォーマンスショーなど迫力のあるショーをいくつも見ることもできます。

スナネコは、2019年10月からオス・メス1頭づつの飼育を開始し、2020年3月20日から一般公開されました。そして、2020年4月27日に、このカップルから新しいスナネコのメスの赤ちゃんが誕生。日本では初めての誕生になります。

生まれたときは衰弱状態だったため、人工飼育に切り替え、生まれてから3週間後には242gと生まれてから4倍の体重になるまで、スクスクと育っています。スナネコの赤ちゃんは、2020年6月下旬に一般公開される予定です。

神戸どうぶつ王国

神戸どうぶつ王国では、世界最古の猫と言われるマヌルネコの展示やスナネコ、クモネズミなど珍しい生き物の展示がされています。