コアラのいる動物園

動物園の人気者！コアラとは？

コアラ(Phascolarctos cinereus)は、哺乳綱双前歯目コアラ科コアラ属に分類される有袋類。現生種では本種のみでコアラ科コアラ属を構成します。
日本語の別名はコモリグマ（子守熊）またはフクログマ（袋熊）。オーストラリア東部の森林地帯やユーカリの林などに生息しています。
体色は背面が灰色で、腹面が白色、体長は約65cm-82cm、体重は約4kg-15kgです。

その可愛らしい姿や仕草が人気を得て、お菓子になったり球団のキャラクターになったりと身近な存在ですね。
でも、実際そのコアラを見られる場所は、日本に8か所しかありません。
コアラの飼育にはとてもお金がかかるので、だんだん展示する動物園が少なくなる傾向にあります。

こちらでは、コアラのいる動物園を見ていきましょう。

埼玉県こども自然動物公園

埼玉県内最大の動物園で、岩殿丘陵に広がる46ヘクタールにおよぶ巨大な敷地を利用して、一部の動物は放し飼いにされており、動物は200種を越え、1600点余りが飼育されています。
動物園の目玉となっているコアラはコアラ舎にいます。
日本一の展示スペースと言われ、コアラが生息しやすい環境に徹底的にこだわっています。
動いている姿を見たい時は、毎日午後一時からユーカリの葉の交換が行われるので、その時間を狙っていくのがおすすめです。
コアラが木から落ちることがないということから「子守熊（コアラ）守り」という受験のお守りを発売したところ大人気となりました。

多摩動物公園

丘陵地に作られたため起伏が多く、展示動物同士の間隔が比較的広いため園内ではシャトルバスが運行されています。
コアラが展示されている場所は“オーストラリア園コアラ館”です。
ガラス越しですが1メートルぐらいの距離で見ることができます。
午後13:30に新しいユーカリの葉に交換がされるので、午後の時間帯は新しいユーカリの葉をもぐもぐと食べるコアラを見ることができる可能性大です。

金沢動物園

希少草食動物を中心とした動物園です。草食動物の飼育のために広い飼育スペースを誇り、ここにしかいない動物も多くなっています。
コアラはオセアニア区で見ることができます。
金沢動物園のコアラは活動的なことでも有名で、起きている姿を見ることができると評判です。
毎日13時30分から「コアラのランチタイム」を開催。止まり木から降りてきくる元気な姿が見られます。
一日の大半を寝て過ごしているコアラたちが元気に動く姿がとてもキュートです。

東山動植物園

2017年の年間入場者数は、日本国内で上野動物園に次ぐ約240万人となっています。
コアラの展示、繁殖には力を入れており、コアラ館の入口にはコアラのことを学べる「KOALA FOREST コアラの森」という展示があります。
また、23歳11ヶ月という、コアラの国内最高飼育記録をもっています。
静かな環境のなかでのんびりと暮らすコアラの生態を見ることができますよ。
コアラ舎のこのシンボルマークは、ドラゴンボールの作者 鳥山明先生のデザインです。
また、売店で売っているコアラグッズも話題となっており、キティちゃんとのコラボや、若者に人気のアパレルブランド”BEAMS”とのコラボＴシャツなどが人気です。

天王寺動物園

1915年1月1日に開園した、日本で3番目に長い歴史をもつ動物園です。
現在、天王寺動物園には雄のコアラ“アーク”が1匹だけ飼育されています。
ですが、今後はコアラの飼育が経営面で難しいことから、アークが死んでしまったら、以降の展示はしないことが決定しています。
アークは現在13歳位です。
コアラの寿命は10年から15年と言われているので、あまり多くの時間があるわけではありません。
とても残念ですが、大阪で見られるコアラはアークで最後です。

神戸市立王子動物園

神戸市立王子動物園は約130種800点の動物を展示し、ジャイアントパンダとコアラを一緒に見ることができる日本で唯一の動物園です。
この動物園の人気者のコアラは、動物とこどもの国エリアにある「コアラ舎」にいます。
東京の多摩動物園や、神奈川の金沢動物園と協力して繁殖にも力を入れており、運が良ければ赤ちゃんコアラを見ることもできます。
11時からご飯の時間なので、その時間を狙っていくのがおすすめです。

淡路ファームランド　イングランドの丘

野菜の収穫体験や、動物たちとの触れ合いを楽しめる農業公園です。
コアラを中心にワラビーや羊など、さまざまな動物が飼育されています。
コアラはグリーンヒルエリアのコアラ館で飼育されています。
イングランドの丘の一番の見どころとして20年以上愛されてきました。
現在は6匹が飼育されており、他園との繁殖交流も盛んに行われています。

平川動物公園

緑に囲まれた自然の中で動物とふれあいができる、人と動物にやさしい動物公園です。
桜島と錦江湾の大パノラマをバックに、キリンなどの動物たちが悠々と歩く姿が魅力的です。
136種類・約1,000点の動物たちがいて、大人気なのが九州で唯一会えるコアラです。
川動物園にコアラがやってきたのは、昭和50年に市民レベルで「コアラを鹿児島に連れてくる会」の活動が発足し、それが59年に実現したことがはじまりです。
59年には雄が2頭、翌年には雌が4頭来園し、その後も繁殖活動に力を入れています。